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63日前

盆休暇を終えて大阪を発った。

盆に父を亡くした私は法事のため毎年帰省している。

今朝のニュースでは関空の帰国ラッシュが今日16日にピークと報じていた。

逆に出発する搭乗客は少ないかと思いきや、やはりエバー航空は違っていた。

訪日台湾人は相変わらず多い。

桃園空港を出るとそれまで聴いていた蒸し暑さを実際に体感することになった。

2日前の14日、台北市では最高気温38.2度に達したとのこと。

台北では8月に入ってから36度以上の日が続いている。

私はどちらかというと寒さに弱く暑さに強い。

そのためホテルでも冷房をできる限り利用しない。

利用しても比較的高い温度に設定する。

睡眠時は風邪の要因にもなるためできるかぎり利用しない。

しかし、これだけ暑いとさすがに冷房に頼らざるを得ない。

先ほどテレビでニュースをみていると、昨日夕方全国的に大停電が生じたようだ。

約668万戸が影響を受けたとのこと。

これは台湾全戸のほぼ半分。

全面復旧したのは停電が生じてから約5時間後の夜9時40分。

これだけ暑い中冷房も効かず、多くの国民はさぞかし大変であったに違いない。

テレビの画面では、国民へ謝罪する台湾電力の幹部、管轄の大臣の辞意など、多くのメディアがこのニュースを採り上げている。

先月は台風によるフライト欠航という不運に遭ってしまったが、今回は幸運なことにぎりぎりセーフであった。

75日前

台北ではほぼ毎日利用する台北MRT。

現地では捷運(しょううん)と呼ばれている。

仕事を終えて最寄駅の改札口。

財布に入っているべき您遊カードが見当たらない。

事務所に忘れたのか、あるいはどこかで落としたのか、全く思い出せなかった。

仕方なく切符を現金で購入。

翌朝事務所で探してみるも見つからない。

前日の行動を思い返す。

台湾ではコンビニをはじめ多くの店で現金代わりに您遊カードを利用できる。

前日利用した店はひとつだった。

その店ではランチ後にコーヒーを「外帯(お持ち帰り)」している。

1杯35元(約130円)。

おそらくその店での決済後に取り忘れた可能性が高い。

その日の午後コーヒーを買い求めにその店へ足を運んだ。

私を確認するなり女性店員が意味深な会釈。

キャッシャーの引き出しからおもむろに取り出された您遊カード。

やはりここで回収し忘れていた。

您遊カードに貼られていた小さなメモを外して私に您遊カードを返してくれた。

您遊カードが無事に1日ぶりに戻った。

受け取って御礼を伝えるも、同時にメモが気になった。

昨日応対してくれた店員が翌日出勤予定の店員へそのメモを書き残していた。

「中国語の勉強のために」と伝え、捨てようとしていたメモも受け取った。

「有一位日本客人都買熱美式、他下午来買珈琲忘了帯走唯您遊卡」

中国語は日本人にとって読めばなんとかわかりそうでも書くとなると結構難しい。

文法が違うことに加えて、日本ではみられない漢字もあるし、漢字の使われ方にも大きな違いがある。

相変わらずまだまだ不十分な中国語。

渡されたメモに記された内容ぐらいは、早く難なく書けるようになりたいものである。

78日前

おかげ様で昨日無事に搭乗、日本へ戻ることができた。

ただ、前日のキャンセルの要因が台湾で大々的に報道、物議をかもしている。

日本でも一部メディアにも以下の通り伝えられた。

台湾エバー航空、「台風休暇」で欠航騒動 客室乗務員500人が一斉に…1万人に影響

実は私もキャンセルの理由をチェックインカウンターではっきりと聴取していた。

女性社員から「キャンセル」との想定外の発言を聴いた後、

私:「今朝6時の段階で、何も知らされていませんが。。」

女性:「すみません。」

その時点で携帯とメールをすぐにチェックする私。

私:「現時点でも携帯にもメールにも何も届いていませんよ。」

女性「すみません。」

私:「そもそもこんなに晴れているのになぜ飛ばないですか?」

実際、カウンターからも外が眺められる設計の桃園空港では、台風一過の青空が確認できた。

女性「スタッフが足らない状況でして。。。」

それを聴いた私は、おそらくや前日に多くの台湾へ戻る便でキャンセルがあって、機材に加えてスタッフも足りていないのかと勝手な意訳をしてしまっていた。

さらに、キャンセルと告げられた以上、それ以上突っ込んでも前向きな解決策にはつながらない。

最優先課題として代替便を確保する行動へと移らざるを得なかった。

しかし、この段階で500人の客室乗務員が「台風休暇」を取得していたとは全く想像もつかなかった。

どうりでテレビ局のカメラマンや、取材を受けている台湾人搭乗客も多かったわけである。

急遽空港周辺でホテルを予約。

寝る前のテレビのニュース番組でそれを初めて知るに至った。

ただ現地のニュースは当然ながら中国語。

完全に理解することはできずにその日はそのまま就寝。

真相を正確に知ったのは、日本の友人よりラインで送られた日本語での記事であった。

日本便へようやく搭乗できるという安堵感が勝っていたのか、真相に対しての関心が薄らいでいた。

日本へ到着してから冷静にその真相について考えてみた。

しかし、やはり無事に戻ってしまうと、被害者であった自分も少しは理性的に捉えている自分も確認できる。

非常に稀な出来事に遭遇したことにまんざらでもないようにも思えている。

80日前

 

今朝5時半に起床。

6時半にタクシーへ乗る。

目指すは桃園国際空港。

昨夜の台風9号による暴風雨で植木や看板があちこちでなぎ倒されていた。

土曜日の早朝だけに35分程度で空港へ到着。

予定のフライト時刻8時半まで1時間半弱もあった。

余裕をもってカウンターでパスポートを提示。

しかしいきなり予想外の一言。

「あなたのフライトはキャンセルされています。」

今朝、起きてすぐにエバー航空のサイトでチェックするとキャンセルどころか予定出発時刻がしっかり表示されていた。

メールや携帯電話にも何のメッセージもない。

こうなれば、運航かと誰もが思ってしまわないだろうか。

すぐさまどうすればいいのか尋ねると「チケットカウンターで手続きをしてください。」とのご助言。

しかしさらに驚いたのはチケットカウンターでの長蛇の列。

私が搭乗する前の6時半のフライトもキャンセルされていたため、代替フライトを確保すべく数百名の搭乗客が列をなしていた。

11時頃に整理券が配布されるまでの4時間近く立ちっ放し状態が続いく。

整理券と一緒に渡された180元のクーポン。

まだまだ時間がかかるので係員から昼飯を促された。

その後ようやく私の順番が来た。

「今日は搭乗できないので、明日のフライトでも大丈夫か。」との出鼻をくじかれる問いかけ。

他に選択肢はなく、明日のフライトを選ぶしかない。

そのフライト確認がとれたのはなんと14時を回っていた。

キャンセルを知り、7時間待たされて翌日の代替便を確保。

私もこれまで何百回と飛行機に乗ってきたが、ここまでの経験は初めて。

飛行機のキャンセル自体が意外と少なく実は今回が3回目。

これまで上海と香港でそれぞれ1度だけ経験した。

しかし、上海、香港とも、経由便で夜遅かったためか、ここまで待たされることはなかった。

昨夜から台湾本島を縦断した台風によって完全に翻弄された疲労困憊の1日となってしまった。

82日前

2日前にフィリピン東の海上で台風9号が発生した。

そして今テレビのニュースをみているが、台湾最南端、鵝鑾鼻(ガランピ)の東南東の海上を北西に進んでいる。

台湾気象庁によると、台風9号は軽度から中度へと発達を続けているようだ。

日本では台風が発生しても、その進路が日本列島へ向かわないとなると、当然ながらそのニュースの「価値」は一気に低くなる。

ついにはどこのメディアも採り上げなくなる。

そうなると困るのは、その予定進路の域内に居住、滞在する日本人。 

現在の私がまさにその状況。

日本語での情報が限られるとやはり結構辛い。

現地で提供される中国語での情報に頼らざるを得ない。

このまま進むと明日29日夕方には台湾東部を直撃するとのこと。

明日から明後日にかけて台湾を東から西に横断する台風9号。

明後日の午前便で日本へ戻る私としてタイミングがあまりにもドンピシャ。

昨年9月に台北からソウルまでのフライトが台風によって休航、翌日まで待たされた苦い経験が思い出される。

なんとか無事に飛んでもらえるよう祈るばかりである。

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作者:Taka

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シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・香港・中国などアジアで仕事を求める日本人、アジアでの事業展開を計画中の日系企業に対して、16年半に及ぶアジアでの人材紹介事業経験者が、域内競争戦略の視点からアジアで競う日系企業と日本人を応援するブログ

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